武蔵野に立つ!

laaz2004-01-28

吉祥寺タワレコで行われたEugene Kellyのインストア・ライヴを観てきた。
元Vaselines、Eugeniusの中心人物でCurt Cobainとも親交の深かった彼は、グラスゴーのインディシーンの顔としても知られていたが、昨年末に初のソロ・アルバム『Man Alive』をリリース(今のとこ日本のみの発売)。今回の来日は、自身のプロモ&Belle And Sebastianの東京公演へのゲスト出演のためらしい。
当初は新宿店のみで、吉祥寺店でのライヴは予定になかったみたいだが、彼の大ファンである店長の懇願で急遽実現したとのこと。店内も手書きのポップだらけで、店側の力の入れ具合が伝わってきたが「ユージン武蔵野に立つ!」ってのはどうなんだろ(笑)。


店の入口横の小さなステージの前でジッと待つこと30分(200人ぐらい集まってたかな?)。本人登場。なんと中央線でやって来たらしい(笑)。アコギとハーモニカというシンプルなスタイルで30分余り、新作のソロを中心にEugenius時代の古い曲なども織り交ぜて独特の憂いを帯びた歌声を聴かせてくれた。アルバムもそうだが、ちょっとBeckの『Sea Change』あたりに近い感じ。ポップなんだけど、なんとも言えない枯れた味わいが良かった(歌ってる内容は結構シニカルだけど)。
シャイな人らしく、前日の新宿店のイベントではかなりナーバスになってたらしいが、この日は終始穏やかな表情だった。郊外のあまり大きくない店舗と、店側の配慮が良かったんだろう。本人も新宿より武蔵野(吉祥寺)のほうが似合いそうだしね。


ライヴの後は希望者全員へのサイン会(この店のみ)。私はソロに、店で合流した娘(大学が武蔵野にある)はVaselinesのアルバムにしてもらった。娘は持ってたネームプレートを見せて、ちゃっかりと自分の名前も書いてもらってるし。
娘曰く「なんか大学の先生みたいな人だねー」。確かに生真面目そうな感じの人でした。