GIRL POP

『SOUP / 星村麻衣』

恒例のセレクトCDです。今回はちょっと趣向を変えて、ガールポップ(邦楽限定)をテーマに選曲してみました。比較的最近のモノで、キュートでいかにもって曲もあれば、そのアーティストのアルバムからガールポップ風(解釈の幅はかなり広い。要は自分の好みなんですが)のをチョイスするなどいろいろと。特にレアな音源などはありませんけど、かなりポップな感じに仕上がったんじゃないかなと思ってます。
もし、このCDを聴いてみたいという方がいましたら、気軽に声をかけてください。聴いてね。


1.Let Me Be With You / ROUND TABLE Feat.Nino
ラウンドテーブルの2人とヴォーカルのNinoさんのバランスが絶妙。むしろ彼女(Nino)のための曲(アルバムも)にも思えます。アニメ『ちょびっツ』のオープニング・テーマというのは後から知りました(^_^;)


2.向日葵 / メロキュア
メロキュアのアルバムの中の曲ではあまり派手さもないけど、軽く、流れるようなポップ感と澄んだハーモニーがやさしくも切ない気分にさせてくれます。


3.Cosmetic Happy / Nagisa Cosmetic
カプセルの田中ヤスタカによる新プロジェクト。ヴォーカルは雑誌「CUT!E」などでも知られるモデルの市川渚。アイドルっぽさも兼ね備えた超個性的な声にやられちゃいました(笑)。帯によると“服飾系ポップミュージック”だそうです。


4.東京喫茶 / Capsule
こちらは本家カプセルのほう。アッパーなフレンチポップのようで、かわいらしく弾けまくってます。これぞガールポップの極み!って感じの曲。


5.Sunset Love Affair / Spoochy
ノーナ・リーヴスのコーラスをしていた3人組を、西寺豪太がプロデュース。アコースティック&ガレージっぽいギターをバックにふわふわとした囁くようなヴォーカルが不思議な味わいです。99年作品(アルバムは後に再発)。


6.Super"Shomin"Car / CECIL
以前、ラジオ番組で松本隆が注目のインディース・アーティストとしても取り上げられたことで話題に。ファッション関連とのコラボも多いです。ロックンロールと、キュートな声が合体したような曲で、女の子らしい歌詞にも注目。


7.DRIVE / スーパーカー
ギターバンドとして出発したスーパーカーが最初に作った曲で、アコギのストローク中心のシンプルなサウンドと素直な歌は、ネオアコの蒼さと爽快さが漂ってます。もうライブでやることはないんでしょうね。アコギで歌うと楽しい(もちろんヴォーカルは女の子限定で)。


8.キンポウゲの日々 / Maybelle
coa recordsから2002年にリリースされている女性宅録ユニット。素直なメロディと、ちょっと儚げだけどまっすぐなヴォーカルが瑞々しい王道ポップス。


9.サンシャイン96 / 櫛引彩香
この曲のプロデュースを手がけたのはヒックスビル(3人は演奏とコーラスでも参加)。スティーヴィ・ワンダーがフェイバリット・ミュージシャンというように、伸びやかで暖かみのある歌には良質のソウル・ミュージックの香りがします。


10.Down Town / 一十三十一
クールなんだけどソウルフル。ちょっと70年代テイストも感じさせる注目の女性ヴォーカル。いい声してます。押さえ気味なグルーヴが心地よい。ヒトミトイと読みます。


11.Song For You / the indigo
80年代のシティポップを彷彿とさせますねー。ライトでちょっと甘めの声も曲に合ってるし。どこかで聴いたようなメロディやフレーズがかなり出てきたりもしますが。


12.I'll Be Back / Tica
Ticaの中でも最もポップな曲なんじゃないんでしょうか。歌詞もやたらとキャッチー。武田カオリさんの声は大好きなんですが、ゆらゆら帝国のアルバムに参加したりと(この間のTicaのライブにはゆら帝の坂本氏がゲスト出演したらしい)、結構いろんな引き出しを持ってますよね。


13.初夏の出来事 / 矢野真紀
オーソドックスながらスケール感のある歌い方で、スライドギターなどを効果的に使ったサウンドは洋楽の女性ロッカーっぽいかも(あくまでこの曲の話)。ひりひりとするような歌詞も印象的。99年のデビューシングル。
14.Stay With You / 星村麻衣
ベン・フォールズを敬愛するピアノ・ガール。躍動する鍵盤と自分の気持ちに正直な彼女の歌に共感する人も多いんじゃないでしょうか。自分もそのひとりです。


15.セシルの週末 / aiko
ラストはaikoで。やはりガールポップといえば、彼女は外せません。ユーミンのトリビュート・アルバムに収録されている曲ですが、歌詞を含め完全に自分の世界にしてしまってるのはさすが。また、改めて楽曲のクオリティの高さも再確認させられます。

星村麻衣 [amazon] JP

『SOUP / 星村麻衣
セレクトにも収録した「Stay With You」は2002年10月にリリースされたデビューシングル。このアルバムが出たのは去年の7月で、現在23歳。音大のピアノ科卒業で、ベン・フォールズからの影響(アルバムのサンクスリストには「Ben Folds様」と書いてある)が大きいダイナミックなピアノプレイをバックに力強いメロディを持った歌を聴かせる。ガールポップというより、かなりロック寄りのサウンド。ヴォーカルなどはまだ荒削りだが、その真っ直ぐな歌いっぷりは心に響く。なんか可能性を感じさせるアーティストだ。ライブで実力を発揮しそうなタイプなので、さっそく26日の原宿のチケットを買いました。スタンディングでピアノを弾くそうなのですっごく楽しみ。