『なましびれなめまい』を体感!

さて、いよいよゆら帝の登場だ。SOUL SETのファンは後方へ、ゆら帝ファンは前方へと大移動(笑)。我々もズリズリとステージ中央寄りへ。暗幕の向こうからギターの音出しするだけで「オォー!」っというどよめきが起こる(隙間から準備運動する坂本さんがチラッと見えた)。轟音とともに幕が開き、いきなりのギターソロ!体をねじり、両足をクロスしたままのジャンプ!さらにアンプに駆け上ろうとして転ぶなど(笑)、坂本さん気合い入りまくり(中盤のソロではアンプに蹴りをかましてひっくり返した)。
『午前3時のファズギター』に始まったこの日のステージは、まさにベスト・オブ・ゆら帝とも言える選曲で、演奏もかなりアグレッシヴ。意図的とも思えるぐらいの荒々しさだけど、それが何ともいえないグルーヴ感を醸し出してた。
ちなみにメンバー3人の服装は、坂本さんが赤のパンタロンに胸のはだけたぴちぴちのシャツ(なぜかボタンが掛け違えてた)。千代さんは全身真っ黒、上は肩パット入りの薄手のブラウス(セクシー!)。一郎さんはフツーの格好だけど、長髪になってて、安斎肇にそっくりだった。
この日の坂本さん、まるで壊れたバネ人形のように凄かったけど、途中ステージにつっぷしてしばらく動かなかったり、アンプに座ってうなだれたりと、ちゃっかり小休止もしてたけどね(笑)。
全部で14曲、3人の弾き出す音が巨大なカタマリになって押し寄せてくるような強烈なステージだった。最後は『ゆらゆら帝国で考え中』。「お世話になりました」「よいお年を」の言葉を残しステージを去っていったが、リキッドルームの最後を飾るにふさわしいライブでした。


終演後、天井のミラーボールがキラキラと輝く中、あちこちで談笑したり、携帯で記念写真を撮る人たちの姿を見てたら、少し感傷的な気持ちになっちゃいました。本当に良いライヴハウスでしたね。さよなら、リキッドルーム…。