成人式

撮ったのは真夏なんだけど…

娘の誕生日は、2月3日の節分の日。今年で二十歳になる。
うちの家庭はちょっと(と言うかかなり)複雑な事情があって、娘とふたりきりで暮らすようになったのは今から6年ぐらい前。
娘は当時まだ中学生だったが、女の子の父親、しかも片親というのはこれがなかなか大変だった。世間の目や風も結構冷たいし(行政の対応も同様)。自分もかなり若かったしねぇ。


父親である反面、時には母親的役割もしなきゃいけないわけで(もちろん母親に取って代わることが不可能はことは、重々わかっているが)、炊事洗濯や学校のお弁当をつくるなど出来ることはやってきた。
で、そうゆう生活を続けていると、男でありながら徐々に母親的感覚が身に付いてくる(自分だけなのかな?)。例えは「自分は今、父親として話しているな」とか「今は母親の立場で接しているのでは」と思うことがある。そのスイッチがどんなふうに切り替わるかは、言葉ではちょっと説明しづらい。きっと当事者じゃないとわからない感覚だと思う。まぁ、これはあくまで自分の気持ちの中だけの些細な変化であって、そんなこと、娘は気にもしてないことだろうけど(笑)。


それでも、これまでどうにかやってこれたのは、何と言っても娘の素直さがあったからだ。こんなこと言うと親バカみたいで気恥ずかしいけど、もし「全国素直な娘コンテスト」というのがあったとしたら、私の娘はかなり上位に入ると思う。いや、ホントに(笑)。そうは言っても時々、妙なワガママも口にしたりもするので、素直というのは親の贔屓目で、単に深く物事を考えてないだけなのかもしれないけど(笑)。
コツコツと努力して自分の行きたい高校、大学にも合格したし(大学は出来れば国立にして欲しかったが…)、いろいろと大変な状況の中で本当に良く頑張ってきた。だって、自分が娘の立場だったら、同じように出来る自信ないもんな。
もちろんすべてが上手くいっているわけじゃなく、ちょっとしたトラブルや頭の痛い問題もある。この先だって、一体どうなるかもわかんないけど、とりあえずは「よくぞ、ここまで辿り着いた」ってのが正直な気持ちだ。

1月12日は、その娘の成人式でした。