音楽は誰のものなのか。

『I Believe / Tim Bergess』

洋楽CD輸入盤禁止問題については、すでにいろいろなところで話題に上っているのでみなさんもご存知でしょう。
この問題に関しては詳しく取り上げているサイトがいくつもあるので、説明は省きますが、それにしても驚きました。私個人もアナログ時代を含めたら四半世紀以上も輸入盤のお世話になってきており、もちろん発売日、価格、特典、パッケージ仕様などによって国内盤と買い分けているわけですが、他の音楽ファンの人たちもそれは同じだと思います。
安価(国内盤が不当に高いだけなのですが)で、情報も早く、多くの選択肢を与えてくれる輸入盤は私たちにとっては欠かすことの出来ない存在です。その輸入を禁止することは音楽を聴く自由を奪われることと一緒で、暴挙としか言い様がありません。アーティスト側や市場にとっても計り知れない影響があるでしょうし、そうなれば大袈裟な言い方でなく日本の音楽マーケットは鎖国状態になってしまうでしょう。


何より驚かされたのが、それを推し進める国内のレコード会社の姿勢です。CCCDや逆輸入CD問題などに関する消費者の意見に耳も傾けず(あるいは黙殺をして)、未だに旧態依然の販売方式にしがみつき、価格競争などの経営努力もロクに示さずに、自らの利益確保のためだけに不条理極まりない愚行を行おうとしています。彼らには音楽の担い手という自覚はないのでしょうか。内部からの反対意見もなかったのでしょうか(あったとしてもそれをすくい上げる柔軟性などすでに失ってるのでしょう)。今回の件がどう決着するかは別にしても、すでにCDというフォーマットや現在の流通体制は終わりに近づいているような気がします。


早ければ来年にもこの法案が施行されると言われてます。現状ではその可能性は極めて高いのですが、異を唱える人たちも大勢出てきてます。もちろん私もそのひとりです。これからもこの問題にはしっかりと目配せをしていきたいと思ってます。

『洋楽CD輸入盤禁止問題に関する主なサイトや記事のリンク集』

(検索すれば沢山出てきますし、その数は日々増え続けてます)


海外盤CD輸入禁止に反対する
http://sound.jp/stop-rev-crlaw/
洋楽CD輸入禁止
http://www.wikiroom.com/copyright/?%CD%CE%B3%DACD%CD%A2%C6%FE%C8%D7%B6%D8%BB%DF%A4%AB
「逆輸入CD」禁止で洋楽海外盤も消える?-YOMIURI ON LINE
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20040323ij21.htm
輸入盤を「非合法化」する著作権法改正-CNET-Jalan
http://japan.cnet.com/column/pers/story/0,2000050150,20062931,00.htm
melma!blog[The Trembling of a Leaf-「音楽障壁」粉砕編-]
http://blog.melma.com/00089025/20040324024631
viewz:輸入盤が買えなくなるかも?
http://eiki.typepad.com/views/2003/12/post_31.html
輸入盤を「非合法化」する著作権法改正
http://www.rieti.go.jp/it/column/column031217.html
Stack- Style:CDの「輸入権」問題
http://www.stack-style.org/2004-04-02-05.html
レコード輸入権」問題について
http://www.shodanren.gr.jp/database/083_02.htm
レコード輸入権創設に係る公正取引委員会の考え方
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/013/03121003/002.htm
ヘンじゃないか輸入権 - asahi.com
http://www.be.asahi.com/20040410/W12/0025.html
萩原健太のNothing But Pop (4/10のレビューより)
http://www.st.rim.or.jp/~kenta/
音楽評論家、ライターからの反対の声 - 音楽配信メモ
http://xtc.bz/cgi-bin/a-news/a-news.cgi?date=2004.04.13