白い巨塔（下町篇）
風邪をひいたみたいで、そうでなくても普段から喉が痛いから余計にツラい。心身共に低調な一週間。
ここ数年、月に２度通ってる近所の病院に行くと、いつもにも増して薬をドッサリもらう。数えてみたら８種類もある。薬ジャンキーみたい(笑)。
３年ぐらい前に風邪をこじらせてから、突然喉と鼻の具合がおかしくなってしまった。食事も満足にとれないし、夜も満足に眠れない毎日が１年以上続いた。こんなに体調が悪くなったのは初めて。
マスコミでも有名な専門病院や大学病院、はては鍼灸院*1を含め、10以上の病院にも行った。レントゲン、胃カメラ、血液検査、レーザー手術*2などいろんな検査や治療もしたし、抗生物質から漢方薬、ビタミン剤とか薬もたくさん飲んだ。
病院(特に大きなところ)に行くというのは結構エネルギーがいるものだ(それ以上に金もかかるが)。混み合った待合室で何時間も待たされ、与えられた短い診察時間の中でこちらの病状を的確に説明しなきゃいけないので、それだけでかなり疲弊してしまう。相手の医師も必ずしも親切なわけではなく、露骨に面倒臭そうな態度を示したり、「それだけいろんな病院に通ったのならここで診る必要ないんじゃないの」と言って、診察すらしてくれなかった有名病院の医者もいた(もちろん、それでも治療費はとられる)。しかもあまり(というかほどんど)効果もなくて、さすがに自分でも嫌になってしまった…。
もう思いつく病院も治療法もなく、それでも体調のほうは相変わらず良くならないというどうしようもない状態のなか、以前何度か診てもらったことのある近所の小さな病院で相談をしてみた。すると「それならウチでじっくりと治療してみましょう」ということになり、この１年半ぐらいずっと通い続けている。
この先生は大学病院でも治療を担当してるぐらいなので、まぁ腕や知識も豊富な部類だとは思うんだけど、診察のほとんどは世間話をしてるちょっと変わった人だ。しかし患者の立場からすると、たとえ他愛のない内容にせよ、きちんと話を聞いてくれる医者というのはありがたい(実際、そうゆう医師は少ないし)。そのせいか年寄りの患者がやたら多くて、いつもデカイ話し声が待合室に筒抜けになってるんだけど(笑)。
未だに完治はしてないが、通院当初に較べたらだいぶ楽になっているので他の病院よりは効果があるのだろう(そう思いたい)。不満があるとすれば、他の病院と比較して薬代が明らかに高いことだ。薬局ではなく、直接病院で薬を受け取るのだが、１回分の料金が２千円を下回ることはまずない。しかも、同じ薬をもらっても値段が千円ぐらい平気で違う(もちろん高いほうに)ことも珍しくないし。長く通ってると結構な値段になるのでもう少しなんとかならないかと思うけど、他に頼るところもないので仕方ないと割り切ってるけど。
そういえば、最近ここの病院は新しく建て直されて、３階建ての立派な建物(入院施設はないので２階以上は住居のはず)になったのだが、いつも混んでないのに(待合室自体が狭い)、あの建築費は一体どうやって稼いだんだろう？
