Gavin Degraw

『Chariot / Gavin Degraw』

NY北部キャッスル山地出身で、「21世紀のビリー・ジョエル」の呼び名も高い新鋭SSW、Gavin Degraw*1のショーケースに行ってきた。
場所は恵比寿ガーデンルーム。普段は結婚式などにも利用されるレンタルスペースなので、他のライヴハウスのようにバーカウンターもなく、煙草も吸えない*2。こざっぱりとした小さな体育館のようで、ちょっと味気のない感じ。スタンディングでのキャパはせいぜい500人ってとこだろう。


チケットの整理番号が早かったので、ステージ前の最前列を確保できたのだが、この何もない空間で開演まで1時間も待つのは正直しんどい。規模を考えれば30分もあれば十分なのに。会場は道路に面してるわけじゃなく、ガーデンプレイスの施設内にあるのだからちょっとぐらい行列が出来たって邪魔にはならないわけだし。
しかたないので娘とふたり、フェンスに寄りかかり携帯でゲームをしたりしてひたすらボーッと待つ。剥き出しになった目の前のステージセットを見ると、袖のほうまで丸見えの状態で、なんとなく学園祭のステージを連想してしまう。


やっと開演時刻の7時に。この日はオープニングアクトがあるらしく、Cancion(スペイン語で「歌」の意味らしい)という日本人のアコースティック/ポップ・デュオが登場。って、全然知らないし…。
4月にメジャーデビューを控えており、こういった会場でライヴをやるのも初めてらしい。プロモーションしたいレコード会社の気持ちもわかんないではないが、Gavin Degrawのオープニングを務めるのはちょっと無理があるんじゃないのかな。まぁ、いいけど。
さて、バンドを従えての最初の曲。やたらと元気のいいハーモニーで、サビの部分の「♪疾風怒濤の〜」というフレーズに聴き覚えがあることに気づく。どうやらこれがシングル曲らしく、タイトルもズバリ「疾風怒濤」(すごいセンス)。さわやか&ポジティヴさを前面に出してるような歌が多く、どちらかというと「メッセージ性のないミスチル」って感じの印象でした。
20分しかやらないのでアッと言う間にラストの4曲目に。「今日は僕たちのステージを聴いてくれて本当にありがとうございました!」と1時間分ぐらいの汗をかいての挨拶。ぎこちないトークからも、彼らの緊張してる様子が伝わってくる。初々しいな〜。そのわりに年上のGavinに対して「ギャヴィン・デグロウ君」(しかも何度も)って呼びかけ方はどうなんだろうって思ったが(笑)。

*1:オフィシャルHPはこちら。PVを含めアルバム試聴できます

*2:服に匂いもつかないし、煙草を吸わない自分にとってはいいのだが。ただ、ちょっと雰囲気が出ないよね