トラブル

『Manic Frustration / Trouble』
Foo Fightersデイヴ・グロールが自身のヒーローでもあるメタルバンドのヴォーカリストたちとのコラボでつくりあげた『Probot』を聴いて、懐かしい名前をいくつも発見した。クロノス、レミー、トム・G・ウォリアー、そしてこのTroubleのエリック・ワグナーもそのひとり。Black Sabbath直系のドゥーム/ストーナーな初期の作品も大好きなのだか、92年にリリースされたこのアルバムではクラシカルな70年代的骨太ハード・ロックと、最近のヘヴィ・ロックにも全く引けをとらない(本質的なヘヴィさではこちらのほうが数段上)荒々しい音圧の渦とが事にマッチしている。リック・ルービンがプロデュースしたハード・ロック系アルバムの中でも屈指の1枚だと思う。スローな部分でみせるPINK FLOYD的アプローチもこのバンドならでは。アドレナリン大放出の3曲目「The Sleeper」はいつ聴いても背筋がゾクゾクする。