ピュア・プレイリー・リーグ

『Something In The Night〜夜に誘われて / Pure Prairie League』
もともとはカントリー系のバンドだったが、通算10作目、'81年にリリースされたこのアルバムではウエストコースト/AOR寄りのサウンドに大胆にシフト。中〜後期イーグルス(もっと細かく言うとランディ・マイズナーのソロあたり)にも通じる爽快さ。大胆なツイン・ギターがフィーチャーされた軽快なR&R、夏の日の夕暮れ時を想わせる甘く切ないヴォーカルと美しいハーモニー。(当時の彼らのアルバムには欠かせなかった)デヴィッド・サンボーンのサックスと、ニッキー・ホプキンスのピアノも彩りを添えており、ただライトなだけでなく、作品全体に独特の哀愁漂うウエットさを醸し出している。グループ最年少ながら中心人物でもあったヴィンス・ギルはこのアルバムを最後にソロへと転向して、のちにカントリー界で大スターに。バンドも'83年に解散するものの、2000年に復活。