ラストサムライ

銀座の歌舞伎座で行われたDVD発売記念の試写会に行ってきました。この場所で洋画が上映されるのは初めてことで、正面入口上には「魂」という文字が浮かび上がる看板が掲げられ、「ラストサムライ」と書かれた真っ赤な懸垂幕があちこちに目立ち、舞台の両側にはたいまつ(火は布切れで代用)まで用意されていて雰囲気を盛り上げていた。
通常の映画観と違って飲食が自由なので、上映前の30分間はさながらお食事タイム。とにかくみんなよく食べる。パンにお菓子におにぎり、お弁当。劇場内が食べ物の匂いでいっぱいになるぐらい(笑)。
歌舞伎座らしく、チョンチョンチョンチョンという拍子木(歌舞伎では柝と呼ばれる)を打つ音で上映開始。映画の内容は知ってる人も多いだろうし面倒臭いので省略(オイオイ)。ただ、いくらなんでもトム・クルーズ、あんた不死身過ぎだろってツッコミも入れたくなったし、ハリウッド的なラストも微妙(主役だからと言えばそれまでだけど)。最後の合戦で大村の命令を無視した部下が新型ガトリング砲による砲撃を止めされてお辞儀をするシーンはこの映画のテーマともリンクする場面だろうが、回りの兵士も追従して全員がお辞儀しちゃうってのはやり過ぎ。ひとりだけなら結構感動するシーンだったんだけど。
それから英語音声を小さな音で残したまま日本語吹き替えを上からかぶせるボイスーバー方式も苦肉の作って感じがした。さすがに全編日本語にしてしまったらこの作品の意味がなくなってしまうしね。


上映後は大村役の原田眞人と、明治天皇を演じた中村七之助が舞台挨拶(原田眞人は日本語版の監修もしてるので上映前にも出てきたが)。七之助だけは花道から登場してきたのだが、明らかにサイズの合ってない黒のジャケットにド金髪のヘアスタイル(映画「真夜中の弥次さん喜多さん」撮影のためだが)!映画の余韻が一気に醒めてしまう(笑)。
すべてが終了したのが10時半ぐらいで、やっと外に出るとこのイベント用に飾り付けられた歌舞伎座の写真を携帯で撮影してる人並みがすごいことになってる。自分も一応撮ったんだけど(笑)。さすがに疲れました。面白いイベントだったけどね。