輸入CD規制問題関連

著作権法改正法案の成立について、日本レコード協会依田巽会長から出されたコメント(全文)→RIAJ

                                                 2004年6月 

                                  社団法人 日本レコード協会
                                            会 長 依田 巽 
 
             著作権法改正法の成立にあたって

 
 拝啓 時下益々ご清祥の段お慶び申し上げます。平素は格別の
ご厚情を賜り、厚くお礼申し上げます。
 さて、6月3日、衆議院本会議において、「音楽レコードの還流
防止措置」の導入を含む著作権法の一部を改正する法律案が可
決、成立し、来年1月から施行されることとなりました。これもひ
とえに、関係各位のご理解とご支援の賜物と感謝申し上げます。
 今後、当協会会員レコード会社は、アジア諸国からの日本音楽
に対する需要の拡大に応え、積極的に海外進出を図り、日本音楽
文化の海外普及の促進に努めてまいります。
 また、法案可決に際し衆参両院で付された決議を真摯に受け止
め、欧米諸国からの洋楽の並行輸入個人輸入等を阻害するなど
消費者の利益が損なわれることのないよう、立法趣旨に則り、制
度の適切な運用を図るとともに、音楽ファンへの利益の還元に更
に努めてまいる所存であります。
 引き続き皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申
し上げます。

                                                      敬具 


最近タワレコなどでは輸入盤の価格がじわじわ上がったり、同じタイトルでCCCDと通常のCDがある場合にはCCCDしか置いてなかったりといった話を耳にします。amazonなどと違い、輸入盤も国内レコード会社を通して仕入れているための影響(自主規制?)でしょうか。


上記の「消費者の利益が損なわれることのないよう、立法趣旨に則り、制度の適切な運用を図るとともに、音楽ファンへの利益の還元に更に努めてまいる所存であります。」という発言がはたしてどのように実行されるのか、音楽ファンとしてしかと見届けていきましょう。

日本のレコード産業界はどこへ行くつもりなのか

6/14のNIKKEI NET ネット時評で前川 徹氏(富士通総研 経済研究所 主任研究員)が、消費者不在の日本のレコード業界の在り方について警鐘を鳴らすコラムを書かれています。
また、OTO-NETAさんがレコード業界のつもりになって(?)、前川氏の疑問に一つひとつ返答されています。面白いですよ。→コレ
ぜひ本物の意見を聞いてみたい。