当山ひとみ

『On The Radio / Hitomi“Penny”Tohyama』
棚を見たら、当山ひとみのアルバムが9枚もあった(全部アナログ)。現在も活動を続けている彼女だが、自分にとってはやはり80年代(もっと細かく言うとデビュー時の81から85年ぐらいまで)の作品に強い想い入れがある。これは82年の夏にリリースされた一種の企画物で、アメリカ西海岸を舞台に彼女自身がK.I.C.S.staitonというFM局のラジオDJとなってリスナーとやりとりしながら曲(もちろん自分の)をノンストップでかけていくという設定。J-waveが開局する6年前だった当時はバイリンガルや英語のDJもまだ珍しかった頃で、流暢な英語とパワフルな歌声、そしてちょっとバタ臭い彼女のキャラクターが新鮮だった。バックミュージシャンも豪華で芳野藤丸松下誠、ペッカーなどの日本勢、海外組ではハイラム・ブロック、ウィル・リーなど24丁目バンドが参加。代表曲でもあるアナログB面2曲目の「Our Lovely Days」はバート・バカラックによる作曲。ちなみに若き日のピーター・バラカン氏がシナリオ担当&リスナー役で出ている。