りりィ

『ラヴ・レター / りりィ』
〝FROM WEST COAST TO MYSTERIOUS EAST〟のサブタイトルが示すように、LAで録音された75年の作品。演奏はバイ・バイ・セッション・バンド。ウエストコーストの開放的な空気がそうさせたのか、ここでは彼女のイメージとはちょっと違う軽快なファンク・ミュージック寄りのサウンドが聴ける。1、2、3、7(アナログ2曲目)などは特に顕著で、3の「I'M A Lost Time〜女への時間」では、まるで第二期ジェフ・ベック・グループのような粘っこいファンクネスが炸裂してる。ハモンドオルガンフェンダーローズ、ホーナーD6、ムーグシンセサイザーなどが全編にフィーチャーされているのもこのアルバムの大きな魅力。