リチャード・ライト

『Wet Dream / Richard Wright』
ピンク・フロイドのキーボード奏者が78年に出したソロ。フロイドの作品のような哲学性や情念は希薄だが、ヨーロッパ映画の叙情的なサントラを聴いているようなマッタリとした気だるい気分を味わえる。今日の(東京の)ような暑い昼下がりにはちょうどいい。白昼夢のような一枚。テンションの低い淡々とした演奏と眠気を誘うようなヴォーカル(哀愁度高し)。個人的にはフロイドのセカンド・ギタリストでもあったスノーウィ・ホワイトが全面的に参加してるのが嬉しい。彼独特の品の良い、浮遊感タップリのソロが満喫できる。メル・コリンズ(サックス、フルート)も参加。